マンション管理 NEWS

◎標準管理委託契約書が変わります!
10/3/19
■標準管理委託契約書の主な変更内容(平成22年5月1日以降の契約に適用)

@ 財産の分別管理について
・ 原則方式・収納代行方式・支払一任代行方式の各方式による分類を廃止し、収納口座、
 保管口座、収納・保管口座による分別管理に変更(別表第1関係)
・ 口座種別ごとの印鑑等の保管物の明確化(別表第1関係)
・ 毎月徴収された修繕積立金等金銭から当月分の管理費用を控除した残額について、翌月
 末日までに収納口座から保管口座へ移し換えること(別表第1関係)

A 保証契約の締結について
・ 管理業者が修繕積立金等金銭を管理する場合について、一定の場合を除き、1月分の修
 繕積立金等金銭の合計額以上の額につき有効な保証契約を締結すること及び保証契約の内
 容を明記(別表第1関係)
B その他所要の規定の整備
・ 管理対象部分の名称の統一
・ 第3条第1号の事務管理業務の一部を再委託することが可能となるよう変更
・ 宅地建物取引業者に提供する事項の追加(第14条関係)
・ 管理業者に対する個人情報保護に関する規定を追加(第16条関係)
・ 長期修繕計画案の作成業務及び当該計画の見直し業務については、本管理委託契約とは
 別個の契約とする旨を記載(別表第1関係)

■マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行規則の一部を改正する省令について
1.背景
 平成13年8月1日に施行されたマンションの管理の適正化の推進に関する法律(平成12年法律第149号)により、マンション管理業者の登録制度の創設等、マンションの管理の適正化を推進する措置が講じられたところであるが、管理業者が管理組合から委託を受けて行う出納業務において、一部の管理業者の横領事件等により管理組合の財産が損なわれる事態が依然生じている。
 これを受けて、マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行規則(平成13年国土交通省令第110号)に定める分別管理の手法等について、所要の改正を行った。

2.概要
@ 財産の分別管理(第87条第2項関係)
 第87条第3項第1号においては、金銭である財産の分別管理の方法として、
イ 区分所有者等から徴収された修繕積立金等金銭を収納口座に預入し、毎月、その月分の修繕積立金等金銭から当該月中の管理事務に要した費用を控除した残額を、翌月末日までに、収納口座から保管口座(管理組合を名義人とするものとする。以下同じ。)に移し換える方法
ロ 区分所有者等から徴収された修繕積立金を保管口座に預入し、預貯金として管理するとともに、管理費用に充当する金銭を収納口座に預入し、毎月、その月分の管理費用から当該月中の管理事務に要した費用を控除した残額を、翌月末日までに収納口座から保管口座に移し換える方法
ハ 修繕積立金等を、管理組合等を名義人とする収納・保管口座において預貯金として管理する方法の3種類を定めた。

A 保証契約の締結(第87条第3項関係)
 管理業者が@イ又はロの方法により修繕積立金等金銭を管理する場合にあっては、原則として、当該方法により区分所有者等から徴収される一月分の修繕積立金等金銭(ロの方法による場合にあっては、管理費用に充当する金銭)の額の合計額以上の額につき有効な保証契約を締結していなければならない旨を定めた。

B 印鑑等の管理の禁止(第87条第4項関係)
 修繕積立金等金銭を@イからハまでの方法により管理する場合の保管口座又は収納・保管口座に係る管理組合等の印鑑、預貯金の引出用のカード等について、原則として管理業者が管理してはならない旨を定めた。

C 会計の収支状況に関する書面の交付等(第87条第5項関係)
 管理業者が修繕積立金等を管理する場合にあっては、毎月、その月における管理組合の会計の収支状況に関する書面を作成し、翌月末日までに当該管理組合の管理者等に交付しなければならない旨等を定めた。

   −−−国土交通省管理委託契約改訂の概要より抜粋いたしました−−−
◎福管連、「ADR」認証団体へ
  マンション分野、NPO団体では全国初
09/1/1
 NPO法人福岡マンション管理組合連合会(通称福管連、杉本典夫理事長)は、昨年末に法務省から、ADR(裁判外紛争解決手続き機関)として、認証を受けた。認証は、12月24日付。
 ADR機関の認証を受けたのは、九州で初めて、マンション分野やNPO法人では、全国初である。
 ADR機関は、当事者同士で自主的に紛争解決をするために、仲裁、調停、斡旋を行なう機関である。
 弁護士法で、無資格者によるこれらの行為は禁止されているが、司法制度改革の一環としてこの制度が作られた。
 福管連では、これまで年間2千件を超える、マンション管理関係のトラブル相談を受けているが、アドバイスをすることから、更に当事者の依頼を受けて解決を図ることもできるようになった。
 昨年末で641管理組合が加盟する、管理組合連合会である福管連は、新たな年の目標に、
@二つの老い(高齢化、老朽化)を乗り切る
AADR(かいけつサポート)活用によるマンション問題解決体制の確立
を掲げている。

 福管連 http://www.fukukan.net
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